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平成30年9月4日 一人暮らしで動物飼う人の小さくないリスク

「ペットがいると寂しくないですね。家族や恋人と暮らすよりも気楽で、けんかになることもありません。その存在に癒やされるし、生活にハリもでます」

 現在1匹のワンちゃんを飼育する田口奈美さん(仮名・52歳・独身)はそう語ります。

 2018年1月に発表された国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、単身世帯は年々増加傾向にあり、2040年には全人口の4割に達すると見込まれています。調査結果を受け、出版社の鎌倉新書が2018年5月に実施した、全国40歳以上の独身男女444人(死別・離別問わず現在未婚の方)を対象とした「おひとりさまの死生観に関する意識調査」によると、結婚を考えていないと答えた人は、70.9%に上り、「ひとりが楽」「面倒」「自由でいたい」という理由のほか、田口さんのように「ペットの犬や猫といるほうが楽しい」という回答も見られました。

 また、不動産業界でも、単身者のペット需要の高まりが見られます。東京のいやさか不動産の神田美佳社長は、「ここ数年、ペットと住みたいという単身者からの問い合わせが増えています。それを見越して、すでにペット可に移行した物件は、入居者が早く決まる傾向にあります。まだまだ需要には追いついていませんが、今後ペット可の物件はますます増えていくだろうと予測しています」と話します。

■なぜブリーダーは「おひとりさま」を敬遠するのか? 

 一方で、こうした「ペットを買う単身者が増える状況」に危機感を募らせる人たちもいます。動物保護団体やブリーダーの一部は、単身者にペットを譲ることを敬遠しています。

 その理由は2つあります。1つは飼い主が「十分にペットを世話できないことが多いため」です。たとえば仕事などで長時間、家を留守にする場合、ペットを十分に世話できず、鳴き声やにおいの問題からご近所とトラブルが起きがちです。また、転勤など引っ越す際に、「引っ越すから飼えなくなりました」と安易にペットを手放すケースも見られます。

 

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